コストコのさくらどり胸肉を久しぶりに買ってみました。
カオマンガイとチキンカツを作ろうと思って。
確固たる目的がないとあまり買わない胸肉ですが、久しぶりに買って「あー、そうだったこの部分がちょっと苦手だったんだった…」と思い出したこともあったのでそ、れも含めて書いてみようと思います。
ちなみに普段はもも肉派です。行くと必ず買う。
そしてたまに筋きりささみという感じ。
さくらどりむね肉
他のさくらどりと同じく、真空パックになっていて、4つに区切られています。
カラーリングは水色。部位ごとにパッケージの色が違ってます。
もも肉は赤、ささみは黄緑、手羽中は紫、手羽元はオレンジ、皮無しむね肉は黄色、だったっけな。
4つのパックがつながった状態で二つ折りにされて売り場に並んでいます。
重量が重量なだけにかなりずっしり。
我が家は鶏もも肉を買わないという選択肢はないので、この日は2.4キロの肉を2つ買いました。重い。
量・お値段など
総重量は2.4キロ。
4つに小分けされていて、1つのパックにはだいたい2枚入ってます。
2枚入っているパックが3つ、残り1つは1枚という事も多いです。
お値段はその都度変わりますが1128円(2019年3月)でした。
100グラムあたり47円?え、そんなに安かったっけ?!まぁでもそんなもんか~~~いや、安いだろ。
スーパーのブランド鶏でもむね肉が100円超えることは珍しいとはいえ、グラム47円は流石に安いと言わざるを得ない。
たまに特売セールでめちゃくや安くても47円ってそうないんじゃないかな…。
確かにさくらどりのもも肉もここ最近はだいたい平均100グラム95円前後という事が多いので、スーパーでの値段と比べると、いくらまとめ買いとはいえやっぱり安いですよね。
肉質
久しぶりにさくらどりのむね肉を買いましたが、こんなに肉厚だったっけ?という印象。
厚みと言い触った感じといい、ぶりんとしています。肉厚で弾力がある。強そうな胸肉…
そしてもも肉よりも個体差が激しい気がしました。
めちゃくちゃ大ぶりなもも肉もあれば小さいものも交じっているという感じで。
そりゃすべてのニワトリが同じ大きさで出荷されるわけではないので個体差があって当然といえば当然なんですけど、もも肉に比べて差が激しいなーと思った次第です。
胸肉って個体差が出やすかったりするんだろうか。発達しやすい個体とそうでない個体とかあるんだろうか。素朴な疑問。
皮面
オーソドックスなむね肉には皮が付いています。
ちなみに皮無しのものもあります。色が違うので注意、といっても皮無しのパッケージは入荷数がそもそも少ないので間違うことはなさそうですけど。
それにしてもこの胸肉、一枚が本当にズッシリしている…
厚み
厚みはこのくらい。
右下の方見て欲しい。分厚すぎない??図ってないけど4~5センチくらいあるのでは?!?
これは中まで火を通すの時間がかかりそうだな…って思ってしまった(笑)
とにかくズッシリ厚みがあってブリンブリン。強そうな胸肉です。
冷凍保存方法
2.4キロあるので、お友達とシェアすることがない限りは予めどう冷凍するかを考える必要があります。
まぁ私はほぼ毎回シェアすることなんてないのでその辺の組み立ては早いですよ(寂しい自慢
2.4キロ、枚数にして7~8枚あるので献立もよく考えないといけません。
今回はカオマンガイを作るという目的があったので1枚は確定、あとの6枚(この日買ったのは全部で7枚でした)をどうするか…
基本は下味をつけて冷凍しておき、お弁当のおかずにするというのが妥当かなーと。
1枚まるごと冷凍するのは向いていない気がします。なぜなら、分厚いから。
解凍するのに時間がかかるし、電子レンジの解凍モードでも厚みのある部分と薄い部分の差が激しいので上手く解凍できない恐れがあると踏んで丸のまま冷凍するのは避けました。
鶏ハムをたくさん作るというアイディアは却下。過去にやってみたけど途中で飽きてしまって最後の方苦痛だったので鶏ハムは作っても1枚までかな…好きな人は鶏ハム天国も夢じゃありませんよご自由にどうぞ…。
というわけで、カットして下味をつけて冷凍します。
下味をつけて
弁当のおかずになることを前提に下味をつけて冷凍しておきます。
「チキンカツ用」と「一口大」と書いてますが、何も書いていないと後で「これって味付いてんのかな…」と迷うので必ず何味か、どんな用途で準備したのかダイイングメッセージよろしく明記しておく。
自分の記憶程あてにならない物は無いので…
というわけで、今回は少し大きめにカットして塩胡椒で下味をつけたチキンカツ用と、一口大にカットして塩胡椒とハーブミックスで下味をつけたもので4枚消費。
どちらも酒も入ってます。白ワインとか洒落たものはないので調理酒です。アルコールで臭みが抜ければそれでいい…
カットしたさくらどり胸肉ジップロックにドボドボと入れ、調味料を加え揉んで完了。
前述したとおり、肉の一枚一枚に個体差があるので均等になるように調整してます。
小分け一覧
左半分、ジップロックに入っている方はこのあとすぐ冷凍するもの。
右側の一枚丸ごとの方は生のまま使う用です。
右下の、一枚肉をラップに包んでジップロックに入れてますけど、これは生のまま使い切れず最悪の場合いつでもこのまま冷凍してやるぞ…という回避策であって最初から冷凍するつもりはありません…どうしても使い切れなかった時の保険でこのような形になってます。
できれば1枚のまま冷凍するのは避けたい。
上手く解凍できる自信ないです。
味
肝心の味ですが、コレは賛否両論あるかもしれない…
ネットでも食感がどうしても受け付けなくて二度と買いたくないと酷評していた人もいたし、美味しいと絶賛している人もいて、好みに寄るかもなーと。
私個人のかんそうとしては、確かに食感が独特なのでちょっと苦手な部類に入っている事は確か。
ただ、さくらどり胸肉の特徴を理解して調理すれば苦手な部分を回避できるのではないかと思っています。
私が苦手だと思ったのは、ずばり食感。
肉厚で繊維が太くとても瑞々しいばかりに、筋繊維に対して垂直に、筋肉を断裂するようにカットすると、とんでもなくブリンブリンします。
生の状態でも包丁の刃から伝わるブリブリ感…つ、強い。
その状態で火を通するとさらにブリッブリになります。
なんだこの歯ごたえは…!!!と一瞬びっくりするくらいにはブリンブリンです。
火が完全に通っているはずなのに、肉の瑞々しさが仇となるのか生っぽさが残っているような気になるんですよね。
この食感が苦手な人は多いかも。私もちょっと苦手でした。
生なんじゃないか??鶏肉の生ってあぶないんじゃない???という気持ちになってしまうというか…実際に火は入っていても不安になる食感なんですよね…。
その代わり、しっかり過ぎる程火を通してもパサパサにならないというメリットもあります。
この辺の特徴を生かして調理すればかなり美味しく食べられるのではないかなと。
カオマンガイを炊飯器で作ったんですが、その時はあまりブリブリ感は気になりませんでしたし、ブリブリ感が苦手な場合は少し工夫すれば行けるのでは…と。
ブリブリ感が気になった調理法は、繊維を垂直になおかつ厚めにカット、フライパンで調理し余熱で中まで火を通す方法です。
逆に気にならなかった調理法は、上記と同じようなカット方法でも衣を揚げて油で揚げる、まるごと炊飯器で炊く、でした。
炊飯器や油で揚げるなど、高温の状態で完全に火を通すとふっくら仕上がる印象です。
これらを踏まえて、ブリンブリンとした食感が苦手な私なりに調理法を考えてみました。
参考になれば幸いです。
調理例
「味」の感想にも長々と書きましたが、肉質の食感に好みが大きく出る気がします。
私はこの胸肉のブリっとした食感があまり得意ではないんですが、この料理だと気になる、この料理だと気にならない、なども踏まえて紹介したいと思います。
炊飯器で作るカオマンガイ
購入してすぐに作ったカオマンガイです。生肉で作りました。
炊飯器に米とカオマンガイの素と鶏肉を丸っといれて炊いただけ。
鶏肉はさくらどりのむね肉ともも肉を1枚づつ使っています。
胸肉の断面はこんな感じ。
しっとりして美味しい。完全に火が通っているのにパサつかずしっとりして美味しかったです。
ブリブリした食感はありませんでした。
繊維もやわらかくとても美味しい…
鶏むね肉でたまに感じる、キシキシした食感もなく、しっとりふんわりしていて美味しい。
炊飯器で調理しているので高温で長時間加熱するとブリブリ感は感じないようです。
おいしい。
作り方はこちら↓
【無印の手づくりキット「カオマンガイ」を作ってみた】
https://kerurun.net/2019/03/14/post-7557/
ピカタ
繊維に対して垂直に厚めにカットし、卵液にくぐらせてフライパンで焼いたピカタ。
これはかなりブリンブリンしてしまいました。
火は通っているはずなのに、どことなく生っぽい気もします…
もっとじっくり焼けばよかったのかもしれないですが、そうすると今度は焦げてしまうし…
改善策とすれば、もう少し薄めにカットして焼く。そうすることでしっかり火が通りブリブリ感は無くなるのではないかと推測。
パサパサしにくい胸肉なので、ガッツリ完全に火を通すくらいの調理法が良いのかもしれません。余熱で中まで火を通す的な調理法だとブリブリ感が強調されそう。
この辺、いつも食べている胸肉でやるとパッサパサのカッスカスになってしまうので、そうならないように工夫していたやり方が仇となってしまう用です…
さくらどり胸肉はこれでもか!!!というくらい火を通す。鉄則かも。
チキンカツ
こちら、ピカタと同じように繊維に対して垂直にカットしていますが、厚みがそんなにありません。
薄めにスライスした状態の肉に衣をつけて揚げてあります。
これもブリブリした感じはなく、ほっくりしっとり仕上がりました。
冷めてもしっとりして美味しいです。
唐揚げ
こちらは「塩・ハーブ・ひとくち大」と書いて冷凍した物。
解凍してから天ぷら粉と小麦粉をまぶして揚げました。
いわゆる唐揚げです。
骨なしチキンとか、ファミチキとかLチキみたいな感じになりました。
塩とハーブが馴染んで美味しい。
天ぷら粉の配分を多めにして粉っぽい状態で揚げたらクリスピーっぽくなりました(笑)
ふわふわにしたい時は天ぷら粉を水で溶いてドロドロにした状態で肉を絡ませればチキンナゲットとかからあげくんのような仕上がりになると思います。
180度の油で軽く上げてから5分ほど余熱で中まで火を通し、200度の油で二度揚げしています。
おいしい。
おそらく、この法則でいけば、薄く叩いて伸ばしたカツレツなんかも美味しいんじゃないかなと…。
しっかり中まで火が通る唐揚げでも、厚みのある切り方だと多少ブリっと感が気になりました。
やはりブリブリ感をおさえるポイントは肉を薄めにカットする説が有効だと思いました。
まとめ
というわけで、胸肉をいつもの胸肉だと思って調理するともしかしたら美味しくないのかもしれません。
そのかわり、いつもは胸肉で作るとパサパサして美味しくできない料理がしっとりほっくり仕上がってめちゃくちゃ美味しくなる可能性もあるわけです。
煮込み料理とか美味しそう。
イチオシはやっぱりカツかな。薄めにスライスしてしっかり揚げると美味しかったです。
フライパンで焼いてソテーにする場合も厚みあがあるとブリブリしてしまうので、薄くカットするといいかも。
個人的にはささみの方が小分けも楽だし食感も好きなので、よっぽどのことがない限り胸肉はヘビロテすることはないですが、たまーにすっごく安かったりするのでその時は注意事項を踏まえて調理しようと思います。
もも肉やささみではブリブリした食感を感じたことが無かったので不思議だなぁ~。
調理法次第で苦手な食感も克服できることがわかりました。
ブリっと食感以外は味も好きです。さくらどりやっぱり好きだなー。